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キンシャサ・郊外のスマートシティ開発

 

成長する住宅市場

コンゴ民主共和国の首都キンシャサは、今まさに爆発的な成長を遂げています。

年間約50万人以上が流入し、2035年には人口3,000万人を超えると予測される世界最大級の成長都市。

現在も 住宅不足は年間26万戸以上あり、深刻な住居不足となっていますので、今後も需要は膨大していきます。

また、低所得層をはじめ、中間層・富裕層向けの住宅開発が増加しています。

特に、富裕層が急増し、高品質な住居や近代的なライフスタイルへのニーズが拡大されています。

​代表的な開発6選

Cité-Jardin(シテ・ジャルダン)

概要:キンシャサ空港近くのンセレ地区(Nsele)にて、公私連携で進められている社会的住宅プロジェクト。

規模:約33ヘクタール、住宅5,800戸を予定。  

価格帯:2ベッドルームが約59,900ドル、3ベッドルームが約79,900ドル。

意義:全国規模での住宅不足解消を目指す試金石的プロジェクトとして位置づけられています。  

キンシャサ最大規模の未来都市開発〜第二のキンシャサ〜

Kinshasa Kia Mona(キンシャサ・キア・モナ)開発

 

概要

拡張面積:約 38,900 ヘクタール(389 km²)という広大なエリアを対象とする、キンシャサの衛星都市プロジェクトです。 

収容規模:最大で約 500 万人規模の居住者を想定しています。  

 

主導体制と資金調達

主導: CSSPEVK(Comité Stratégique pour la Supervision du Projet d’Extension de la Ville de Kinshasa)という政府運営の戦略監督委員会が実行部隊です。 

コーディネーター:エンジニアかつ起業家の Thierry Katembwe Mbala 氏。 

投資:資金調達額は約 185 億米ドルに上り、中国が最大の投資国として関与。さらに、UAE や Carousel Finance(ジェファー・ヒラリ氏が関与する企業)も出資、金融構築に絡んでいます。 

 

提案内容・構成要素

インフラ整備、住宅・産業ゾーン、交通、エネルギー供給、農業エリアなどを含めた統合型都市開発。 

国際戦略フォーラムや金融調整会議も積極的に開催されており、2025年初にはロンドンとブリュッセルでそれぞれ説明会が実施されました。 

地図凡例

青線:川(フルーヴ)

赤線:鉄道付きの道路・橋の整備(Concession pont route rail)

白線:幹線道路(RN1,RN43)

緑地(網目):緑のベルト(Ceinture verte)

オレンジ色:農業・牧畜(Agropastoral)

焦げ茶・斜線:産業地域(Zone industrielle)

薄茶 •広範困:都市整備区域(Amenagement Urbain)

水色:港湾 •物流基地(Base logistique et port fluvial)

青斜線:マルク経済ゾーン(Zone economique de Maluku)

17,500 ha:都市開発区域(Amenagement Urbain)東京ドーム3,723個分

Mont-Ngafula の低コスト住宅(キンバンセケ)

概要:キンシャサ南部、Mont‑Ngafula 地区で進められている低所得者向けの住宅開発。

内容:第1フェーズで1,000戸、その後3,000戸を追加予定。 

目的:洪水や地滑りで家を失った家族の再定住支援を念頭に置いた開発です。 

TEXAF による住宅・複合開発

概要:キンシャサ中心部に近い都市アセットを活用する大規模プロジェクト。

具体例:すでに426戸の住宅とオフィス、倉庫などが稼働。

現在は「Champs des Parcs」プロジェクトとして、19戸のヴィラおよび14戸のアパートを建設中。 

背景:TEXAFは不動産・建材・ITインフラに幅広く投資しており、住宅開発にも力を入れています。 

Safricode の高級住宅プロジェクト

概要:高級志向の集合住宅を多数展開する民間企業。

プロジェクト例:La Gombe 地区での「LES ÉMERAUDES」「ZARINA」「BEL AIR」などの上質な集合住宅。

郊外ビブワ(Bibwa)地区でも「LE DOMAINE」などを展開。 

Karmod のプレハブ集合住宅

概要:トルコ企業 Karmod による、一戸建て形式のプレハブ住宅プロジェクト。

規模:1200戸設置、うち900戸が平屋(51㎡・2ベッド)、300戸が2階建て(91㎡・2ベッド) 

特徴:迅速施工・コスト効率に優れ、住宅不足に対する現実的な解決策として注目。 

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